気胸の入院・手術費用はいくら?高額療養費制度で自己負担はどこまで減る?【手術2回の経験者が解説】

気胸の入院・手術費用はいくら?|高額療養費制度で自己負担をおさえる方法を経験者が解説

こんにちは!気胸くんです。

気胸で入院や手術が決まると、「費用はいくらかかるの?」「手術代は払えるかな」「保険はおりる?」と、お金のことも心配になりますよね。

私は18歳で気胸になり、胸腔鏡手術を2回受けました。入院費・手術費は、高額療養費制度を使って、記憶では1回の入院で10万〜20万円の間に収まりました。

本記事では

・気胸の入院・手術でお金がかかるもの

・高額療養費制度のしくみと、2026年8月からの上限額

・窓口での支払いをおさえる方法と、対象外の費用

・私の場合の費用と、民間の医療保険・医療費控除

を、気胸で入院と手術を経験した気胸くんがお話しします。

この記事の制度や金額は2026年11月時点の情報です。上限額は見直されることがあるので、最新の情報は厚生労働省や加入している健康保険で確認してください。実際の費用は、治療の内容や入院日数、病院によって違います。

結論:気胸の入院・手術費用は、高額療養費制度で上限までになる

気胸の入院・手術費用の結論|高額療養費制度で1ヶ月の自己負担には上限がある

先に結論をお伝えすると、気胸の入院や手術は健康保険が使えて、さらに高額療養費制度で1ヶ月の自己負担に上限があります。

・70歳未満の窓口負担は、医療費の3割
・1ヶ月の自己負担が上限額を超えたら、超えた分は戻ってくる(高額療養費制度)
・たとえば年収約370万〜約770万円の人なら、医療費が100万円かかっても、自己負担は約9.3万円(2026年8月からの制度)
・ただし、食事代や差額ベッド代などは対象外

手術をすると医療費の総額は大きくなりますが、自己負担が「医療費の3割」そのままになるわけではありません。いくらまでになるかは、年齢と収入(所得区分)で決まります。

気胸の入院・手術でお金がかかるもの

気胸の入院でお金がかかるもの|ドレーン処置・手術・入院日数で費用が変わる

気胸の治療は、軽ければ安静にして様子を見ることもありますが、入院になると、胸にチューブを入れて空気を抜くドレーン処置(胸腔ドレナージ)や、穴がふさがらないときの胸腔鏡手術が行われます。

費用が大きく変わるのは、次のような点です。

・ドレーン処置だけで済むか、手術をするか

・入院が何日になるか

・入院が月をまたぐかどうか(高額療養費は月ごとに計算するため)

・個室を希望するかどうか(差額ベッド代)

私の場合は、1回目がドレーン処置のあと手術になり、入院は約2週間。2回目は再発をくり返したあとの手術で、入院は約1ヶ月でした。

治療の流れや入院生活については、こちらの記事で詳しくお話ししています。

》【気胸の体験談】18歳で発症、再発5回以上・手術2回。ドレーン・入院・手術のリアル

》【気胸の手術体験談】胸腔鏡手術を2回受けた私が語る、手術前の説明・当日・術後の痛み・傷あと

高額療養費制度のしくみと上限額(2026年8月から)

高額療養費制度の上限額の計算|気胸の手術費用の自己負担を計算する

高額療養費制度は、1ヶ月に医療機関で支払った額が上限額を超えたとき、超えた分が払い戻される公的な制度です。上限額は、年齢や所得によって決まっています。

2026年8月から制度が見直され、70歳未満の上限額は次のようになりました(2026年8月〜2027年7月の内容)。

年収の目安 1ヶ月の上限額
約1,160万円〜 270,300円+(医療費−901,000円)×1%
約770万〜約1,160万円 179,100円+(医療費−597,000円)×1%
約370万〜約770万円 85,800円+(医療費−286,000円)×1%
〜約370万円 61,500円
住民税非課税 36,900円

たとえば年収約370万〜約770万円の人が、1ヶ月に100万円の医療費がかかる治療を受けた場合、

85,800円+(1,000,000円−286,000円)×1%=92,940円

となり、自己負担は約9.3万円です。窓口で3割の30万円を払ったとしても、差額はあとから戻ってきます。

再発をくり返したときは「多数回該当」

直近12ヶ月の間に上限額に達した月が3回以上あると、4回目からは上限額がさらに下がります(多数回該当)。年収約370万〜約770万円の人なら、4回目からは44,400円です。気胸は再発しやすい病気なので、知っておくと安心です。

2026年8月から「年間上限」もできた

2026年8月からは、8月から翌年7月までの1年間の上限(年間上限)も新しく設けられました。年収約370万〜約770万円の人なら、年間の上限は53万円です。

上限額は2027年8月にも見直しが予定されています。最新の金額は、厚生労働省のサイトや加入している健康保険で確認してください。

窓口での支払いを上限額までにおさえる方法

病院の窓口での支払いをおさえる方法|マイナ保険証や限度額適用認定証を使う

高額療養費は「あとから戻ってくる」お金ですが、入院前に準備しておけば、窓口で払う額をはじめから上限額までにおさえることができます。

・マイナ保険証を使う:原則、手続きなしで高額療養費の適用を受けられる

・マイナ保険証がない場合:資格確認書(任意記載事項あり)や限度額適用認定証を用意するか、加入している健康保険に申請する

自分がどの区分に当てはまるかは、マイナポータル、資格確認書、限度額適用認定証などで確認できます。

気胸は突然なることが多く、入院の準備をする余裕がないこともあります。入院が決まったら、病院の会計窓口で「高額療養費を使いたい」と相談してみてください。

高額療養費の対象にならない費用

高額療養費の対象外の費用|食事代・差額ベッド代・家族の交通費

入院中にかかるお金のすべてが、高額療養費の対象になるわけではありません。高額療養費は健康保険で支払う医療費の自己負担分が対象なので、次のような費用は対象外です。

・入院中の食事代

・差額ベッド代(個室などを希望したときの費用)

・パジャマやタオルのレンタル、日用品など

・家族がお見舞いや付き添いに来るための交通費

私の場合、家族の交通費がかかりました。当時は地方から関東の大学に進学して一人暮らしをしていたので、実家にいた親が関東まで来てくれました。親の飛行機代は実費でかかったと思います。

実家から離れて暮らしている学生や単身赴任の方は、病院代のほかに、こうした費用も考えておくとよいと思います。

私の場合:1回の入院で入院費・手術費は10万〜20万円の間だった

気胸の入院費・手術費の体験談|筆者の自己負担は1回の入院で10万〜20万円の間

正確な金額は覚えていませんが、私の入院費・手術費は、高額療養費制度を利用して、記憶では1回の入院で10万〜20万円の間に収まりました。2回の入院とも、高額療養費制度の対象になりました。

また、民間の医療保険にも入っていたので、その保険金も出たと記憶しています。

項目 私の場合
入院費・手術費 高額療養費制度を使い、1回の入院で10万〜20万円の間(記憶)。2回の入院とも制度の対象
民間の医療保険 入っていたので、保険金も出た(記憶)
家族の交通費 親の飛行機代は実費だったと思う

高額療養費の上限額は2026年8月に見直されたので、私が入院したころとは金額が違います。これから入院する方は、今の上限額で考えてください。

民間の医療保険と医療費控除

気胸の入院・手術と民間の医療保険・医療費控除の手続き

民間の医療保険

民間の医療保険に入っている方は、入院や手術で給付金を受け取れることがあります。いくら出るか、気胸の手術が対象になるかは契約の内容によって違うので、保険会社に確認してください。

これから保険に入る方は、申し込みのときに、今の健康状態や過去の病気・けがを正しく伝える「告知義務」があります。事実と違う告知をすると、契約が解除されて保険金や給付金が受け取れなくなることがあります。過去に病気をしていても、条件付きで契約できる場合もあります。

医療費控除

1年間(1月〜12月)に支払った医療費が多いときは、確定申告で医療費控除を受けられることがあります。

(その年に支払った医療費 − 保険金などで補てんされる金額)− 10万円

※総所得金額等が200万円未満の人は、10万円ではなく総所得金額等の5%

「保険金などで補てんされる金額」には、高額療養費や、民間の医療保険の給付金も入ります。生計を一にする家族の医療費も合わせることができます。どの費用が対象になるかは、国税庁のサイトや税務署で確認してください。

よくある質問

気胸の入院・手術費用に関するよくある質問

Q. 気胸の手術は保険適用?

気胸の治療は健康保険が使えて、70歳未満の窓口負担は3割です。さらに高額療養費制度で、1ヶ月の自己負担には上限があります。

Q. 気胸の手術費用の自己負担はいくら?

所得区分と、その月にかかった医療費の総額で決まります。たとえば年収約370万〜約770万円の人で、1ヶ月の医療費が100万円なら、自己負担は約9.3万円です(2026年8月からの制度)。これに食事代などの対象外の費用が加わります。

Q. 入院が月をまたいだらどうなる?

高額療養費は月ごとに計算するので、入院が月をまたぐと、それぞれの月で上限額まで支払うことがあります。

Q. 高校生や大学生の場合は?

高校生や大学生でも、健康保険が使えて、高額療養費制度の対象になります。どの区分になるかは加入している健康保険によって違うので、資格確認書やマイナポータルなどで確認してください。私も大学生のときに、この制度を利用しました。

Q. 気胸になったあとでも保険に入れる?

告知した内容をもとに、保険会社が判断します。条件付きで契約できる場合もあるので、保険会社に確認してください。

まとめ

気胸の入院・手術費用のまとめ

気胸の入院・手術費用についてまとめると、

・気胸の治療は健康保険が使え、高額療養費制度で1ヶ月の自己負担に上限がある
・年収約370万〜約770万円の人なら、医療費100万円でも自己負担は約9.3万円(2026年8月から)
・再発をくり返したときは「多数回該当」、2026年8月からは「年間上限」もある
・マイナ保険証や限度額適用認定証で、窓口での支払いを上限額までにおさえられる
・食事代、差額ベッド代、家族の交通費などは対象外
・私の場合、入院費・手術費は記憶では1回の入院で10万〜20万円の間で、民間の医療保険の保険金も出た

でした。

気胸は突然なることが多く、体のこととお金のことが一度に心配になると思います。入院が決まったら、病院の会計窓口や加入している健康保険に、早めに相談してみてください。

気胸の症状や受診の目安については、こちらの記事でまとめています。

》気胸の初期症状と受診の目安|何科に行く?救急車を呼ぶべき?

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気胸に苦しめられてきた体験談&克服法を健康管理士の気胸くんが教えます。

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